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FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌過剰に対する桂枝加竜骨牡蠣湯の有効性
2009/07/21
【はじめに】
不妊治療において、FSH(卵胞刺激ホルモン)の分泌過剰は、高年齢による卵巣の衰えや、体外受精や顕微授精などの高度医療による排卵誘発剤の使用により卵巣が疲弊して起こる卵巣機能障害である。FSH分泌過剰になると卵胞が育たないか育っても質が悪く場合によっては空胞の時もある。また十分なE2(エストロゲン)が分泌されない状態になり不妊治療をされている女性にとっては深刻な問題である。西洋医学ではFSHの分泌過剰になると治療を一旦中止し卵巣を休めるほか手立てがないのが現状である。
最近、妊娠を希望される方の高年齢化や安易に排卵誘発剤を使う現在の西洋医学の治療において、FSHの分泌過剰をコントロールすることは1つの課題であると考える。もしコントロールできれば今後の不妊治療にも一層期待ができる。
今回、FSH分泌過剰により、採卵困難または採卵が成功しても卵子の質が悪く不妊治療が進まなかった患者さまが、漢方治療によって顕著に改善がみられたので報告する。
【症例1】38歳 158cm 54kg
初回相談:2008年5月
主訴:不妊症 採卵しても空胞。子宮内膜が薄く、冷え症、疲れやすく必ず夏バテする
既往症:子宮内膜症手術(2000年・2002年)、子宮筋腫手術(2000年・2002年)、卵管形成手術(2004年)、2006年以降は卵管が閉塞し西洋学治療は体外受精となる。
現病歴:2006年5月〜2007年12月までに4回の体外受精をするがすべて陰性。2008年1〜3月までホルモン値が高いということでカウフマン療法により卵巣を休ませたが、4・5月の採卵で卵子は採取できなかった。そこで、東洋医学での治療を希望され来店。
治療経過:初めは鹿茸製剤、香砂六君子湯、水蛭製剤で採卵できたが、その後再び採卵できなくなった。その時のFSHの数値は43mlU/mlであった。今度は桂枝加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)を用いることにした。2周期目にはFSHの数値が10以下まで下がり採卵できるようになった。
子宮内膜改善に温経湯証と当帰建中湯証で5ヵ月後に無事妊娠。
【症例2】40歳 177cm 62kg
初回相談:2008年5月
主訴:不妊症 FSH高値での採卵は卵の質が悪いのでどうにかしたい。腰周りの冷え、低体温
既往症:卵管閉塞
現病歴:2008年3月に体外受精にて妊娠するが8週目で流産。流産の原因は自分の体調に因るところが大きいと思い東洋医学での体質改善を希望され来店。
治療経過:初めは温経湯や補中益気湯等で治療していたが、その間にも排卵誘発剤を使い、採卵と移植を3度繰り返した12月頃にはFSHが20 mlU/ml台になり、卵巣休ませるが10 mlU/ml以下に戻らなくなった。そのような状態で採卵した卵子は質が悪く杯盤胞までいかないかいっても杯盤胞になるまでに時間がかかってしまい良い受精卵とは言えない状態が続いた。
そこで桂枝加竜骨牡蠣湯(煎じ薬)と魚鰾製剤を用いると、妊娠した時よりもグレードの高い受精卵が採れ期待できたが、残念ながら着床には至らなかった。しかし今後に繋がる結果であったと言える。
【結語】
最近では、社会進出する女性が増え、晩婚化が進み、また、不妊治療技術の進歩によって、今まででは難しいと考えられていた高齢での妊娠も可能になった。しかしその反面、高齢であるがゆえの治療の壁もある。はじめに少し述べたように、FSHの分泌量が多くなると今の西洋医学では治療を中止し卵巣を休ませるほか手立てがないようある。しかし実際の現場では、FSHの分泌量が多くてもタイムリミットが目前まで迫っているということで、採卵そして移植へと進めるのが現状である。
FSH分泌の過剰は、腎陰腎陽が共に疲弊しバランスが崩れていることを示し、桂枝加竜骨牡蠣湯はその崩れてしまった陰陽のバランスをもう一度整え、卵巣機能の回復をはかると考えられる。また経験的に排卵誘発剤を使い卵巣を酷使すると腎陰が消耗していることが多く、桂枝加竜骨牡蠣湯に黄精、プラセンタ製剤、魚鰾製剤などの補陰製剤を合わせるとより効果的のようである。
不妊症と子宮筋腫
2009/06/06
女性の方は知らず知らずの内に子宮筋腫になっていることがある。無症状の人も多く、子宝に恵まれないので病院で検査して見つかることも多い。
子宮筋腫のすべてが不妊症の原因になるわけではありません。
西洋医学的には筋腫の位置で不妊症の原因になるかどうかをみているようです。
しかし東洋医学では子宮筋腫のできる体質から治療します。
子宮筋腫ができるということは子宮内での血と水の滞りが必ずあります。筋腫を取らないまでもその周辺の血と水の流れをよくしてあげる必要がでてきます。
これをするとしないでは全く妊娠率が変わってくるようにおもえます。
子宮筋腫があり妊娠された方の一例
Aさん 38歳 不妊治療暦5年 当店漢方治療12ヶ月
来店時、体外受精や排卵誘発剤の過度の使用で採卵困難な状態でした。一年間をかけ身体作りを中心に治療開始。
体調がよくなり採卵もできはじめたが、なかなかうまく着床しない。そこで最後の二ヶ月は体調を整えながら温経湯に別甲・ヨクイニン製剤(筋腫によく使う製剤)を使用し子宮内環境を整えた。
見事に妊娠!
不妊症と子宮筋腫は東洋医学的にはかなり密接に関係していると思われます。
滲出性中耳炎
2009/02/23
39歳 男性 会社員
カゼを引くと、すぐに耳汁が出て治るのに1ヶ月以上かかる。今年も2度繰り返したのでどうにかしてほしいとのことでした。
はじめ中耳炎によく使う漢方薬“葛根湯”と“桔梗石膏”を1週間分服用。
耳汁はよくなったがどうも副鼻腔炎があるようなので葛根湯加川キュウ辛夷を1ヶ月服用していただいてよくなったので廃薬。
今は調子よくされています。カゼをできるだけ引かないように予防してもらうことが大切。
お薬代の目安
葛根湯と桔梗石膏 525円/日
葛根湯加川キュウ辛夷 600円/日
あけましておめでとうございます
2009/01/05
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いしますm(_ _)m
今年は色々な意味で変革の年にしなければと思っています。当ホームページも少しずつリニューアルしていきますのでよろしくお願いします。
にきび
2008/12/19
にきびにも色々にタイプのにきびがあります。その人、それぞれに合った漢方薬があります。複合している場合も多いのです。
そのタイプを見極める必要があります。
症例:19歳 女性 学生
主訴:にきび(頬・顎・額)
中学生の頃から額には出ていたとのこと。生理不順があり月に2回生理がくることも。
漢方治療ではまず、生理周期を整えてホルモンバランスを整えることから始めました。
にきびの治療をしてない間、にきび症状のは変化がないが生理周期は戻ってきました。
その後、にきびの治療に専念。大きなにきびは出なくなり徐々にですが色素沈着も取れてきています。まだ小さなにきびがあるので治療継続中です。
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